IP-PBXシステムの目的

SMATグループでは内線電話をはじめとするIP-PBXシステムを自社で構築・運用しています.内線電話はもちろん外線電話の着信・ドアホン連動・火災報知器連動など総合VoIP網として運用しています.また,SIP電話機のカスタマイズや電話帳・設定値の集中管理なども行っています.日本のサイトではこのような情報が少ないため皆様のお役に少しでも立てるように設定情報などを公開しています.

IP-PBXシステムの歴史

電話線からLANへ

冷房を15分ごとの機械式タイマーで制御していました.季節に応じて手動でタイマー内容を変更して対応していました.

第二世代室温制御型

機械式タイマーを温度センサー付リレーに変更し温度が高い時は冷房をONにし低い時は換気扇によって排気と吸気口からの外気取入を行っていました.

第三世代季節プロファイル制御型

本社事務所の建設にあたり排気・吸気専用空調を完備したサーバルームを完成させました.この世代よりサーバプログラムによる制御に切り替わり制御内容の履歴や温度センサーの情報をグラフ化することができるようになりました.冷房の制御も機械リレー式から学習リモコンによる制御へ変更になりました.制御プログラムに季節プロファイルを定義することで春夏秋冬に合わせた細かい制御をすることを実現しました.たとえば夏の日中は室温が上がると外気取入ではなく冷房を行い夜間は外気取入による冷却,冬は外気取入をメインとして冷却を行いました.もし室温が上昇して閾値を超えた場合には冷房に切り替わるといった制御を行いました.室温や冷房・外気取入の状況をグラフ化して分析して季節プロファイルを調整していきました.

現在の外気併用空調管理システム

外気温センサーと室温センサーを比較することで季節プロファイルに頼らない制御を実現しました.外気温と室温の差が一定以上あり外気温が低い場合は外気取入空調をメインとします.セーフティ制御機能として一定以上の室温では冷房が作動し,万一外気取入機能もしくは冷房が故障した場合に備えて警報温度を超えた場合はアラートメールを送信するとともに外気取入と冷房を同時に稼働させます.上記は2016年の夏季期間の実際のグラフです.水色の部分が室温,青の線グラフが外気温を示しています.グラフ下部の紫色の時間帯が冷房運転を行い,緑色の部分が外気取入空調運転を行っています.

上記は2016年の年間グラフです.室温・外気温に合わせて空調・冷房運転を制御して無駄な電力使用を避けることができました.
現在のシステムが稼働して数年が経過しておりますが収容しているサーバがオーバーヒートになったことはなく問題なく稼働し続けています.最新の制御プログラムでは一度冷房が作動した場合最低30分間は冷房を継続させることでより省エネ性能が向上しました.自社で開発しているシステムのため日々状況を把握し改良を加えております.